長野県高齢者生活協同組合中信地域センターは、11月9日に小規模多機能型居宅介護事業所「かがやきの家笹部」(松本市鎌田地区)の開所式を挙行。地域の町会長、民生委員の方々、工事関係者と、長野高齢協の鈴木友子専務理事、新井厚美事務局長はじめ、中信地域センターの理事、事業所の管理者など41人が参加しました。 (中信地域センター 内田信幸)
e69dbee69cacefbc92-l 11月9日にあった開所式は、鈴木専務理事の挨拶で始まり、管理者の永田たゑ子さんが施設を紹介。笹部町会の牛山晋一町会長、鎌田地区民生児童委員会小川昭江副会長、労協ながの常任理事・松本事業所長の松田照明さんから激励と期待の祝辞をいただき、地主の赤羽晃嘉さんの発声で乾杯。食事は、永田管理者の手づくりパンや、スタッフがみんなで作ったオードブルなど。食材の一部は、農業を営むスタッフの実家から提供してもらった新鮮野菜です。職員紹介や、建物内の見学を織り交ぜた楽しい歓談になりました。

 中信地域センターでは、宅老所のスタッフが、「泊まり」の必要性を日々のケアの中で痛感。小規模多機能型居宅介護に取り組もうと歩み始めました。場所・物件探し、資金調達、スタッフの確保、地元の方々の理解、建設中のトラブルなど多くの困難がありましたが、「絶対立ち上げたい」とのスタッフ強いの思いを支えに、開所にこぎつけました。
 地域の方たちの理解を得るために、当該地区・町会の各種会議に参加させていただこうと申し入れ。「町会長会では、このようにサービスの紹介に来た事業所は今まで例がない」などと、ご挨拶頂きました。また、地元の6つの町会の町会長、民生委員へ挨拶に回ったところ、快く受け入れてくれる町会もあれば、一民間団体に協力はできないと、はっきりと断る町会もありました。
e69dbee69cacefbc93-l それでもバザー開催のチラシを渡しながら、地域の方たちに声をかけると、「知っているよ。ちっともオープンしなかったからどうなっているか気になっていた」。地主さんからも「自分の所有している建物が地域の方の役に立てるものになったことは、とても良い」との声をいただきました。
 当該地域の組合員宅へのアンケートにも取り組み。全県の組合員に出資・増資、組合債への協力をいただき、目標を達成、資金繰りの目処をつけることもできました。
 開所式に先立ち、11月5日にバザー、6、7日には内覧会を開催。内覧会には2日間で地域の方、ケアマネジャーや関係団体など約100人が来場。契約者は9人で、実際にサービスを利用しているのは7人。見学して利用を希望されている方が3人います。「泊まり」を希望する利用者が多く、サービスの利用頻度が高い方が多いようです。

 開所して日が浅いのですが、利用者は確実に元気になっています。入院中はきざみでトロミのある食事だった方が常食になったり、車いすを使い移動して立つのがやっとの方が、支えながらでも少し歩けるようになったり、週1回のデイ利用にも消極的だった利用者がここには毎日来たいと希望されている……など。「ここに来て元気になれた」「おいしくて、食が進む」等の声もいただいています。
 現在は「小規模多機能型居宅介護」の役割を再確認して、事業所の目的に合った利用者、ここを利用することで在宅生活がより良いかたちで継続できる利用者・家族を支えていきたいと考えています。そのため、スタッフ一同「独りぼっちにならない しない ねたきりにならないしない」を合言葉に、地域の役に立つ「より所」となるべく、日々取り組んでいきます。また、地域の方を対象とした、学習会や健康体操教室なども積極的に開催したいと計画しています。