マンガ『一考察に基づく日本の社会福祉』を公開いたします。 本作は介護保険制度の変化(介護保険が医療連携・重度化対応にシフトし、軽度者向けサービスが縮小される流れ)に焦点を当てて、そのストーリーをマンガで表現したものです。 さて、マンガとはいえ、ストーリー構成は厚生労働省社会保障審議会の議事録や資料、その他省庁の関連資料などを参照していますので、すんなり理解するには難しい内容だと思います。したがって、一人で読むというよりは、グループで集まり、それぞれの知識や情報で補い合いながら読み進め、自由に感想を述べあうなどの活用、また、講師役が補足情報を交えながら本作を読み進め、その後テーマを設定して分散会を開催するなどの活用を想定しています。 次にそれぞれの概要を簡潔にまとめましたので、少し予習するつもりで目を通してから、本編にお進みください。 《第Ⅰ部》新自由主義突入編は、「もはや戦後ではない」というフレーズが有名な高度経済成長期の始まりと、二度のオイルショック後に政策導入した新自由主義を考えるストーリーです。 《第Ⅱ部》介護保険制度導入編は、新自由主義の自己責任論が反映された「日本型福祉社会」を理解し、時代背景も相まって「社会的入院」が増えていく状況と、介護保険の制度設計を考えるストーリーです。 《第Ⅲ部》地域包括ケアシステム編は、充実した内容でスタートした介護保険制度が、短期間のうちに「本来の目的」に向かって、その姿を変えていく動きを考えるストーリーです。 《第Ⅳ部》地域とのつながり編は、Ⅰ~Ⅲ部で想定以上に早く変化する世の中の動きを「理解する大切さ」に気付いていただける前提で、身近にあるさまざまな社会資源や人々との「つながり」を考えるストーリーです。 ストーリーそのものを好意的・批判的に論じていただくことは読者の皆さんにお任せして、生活の安心・安全のことについて、考え合う“きっかけ”になることを望んでいます。 なお、制作にあたっては、できるだけ批判的な表現を使用せず、事実のみが伝わるようにしたつもりです。したがって、本作で扱った新自由主義や時の政権などに関する評価はしていません。あえて細かい情報を省いていますので、読者の解釈と相違する部分があるかと思いますが、その点はご理解・ご容赦願います。ご感想・ご意見・ご指摘等は、下記まで随時お寄せください。 今後、4部構成の本作を「本編」として、読者の疑問や要望に応える形で、その他の制度などを紐解くための「番外編」を展開していく予定です。